集団流行!?シラミについて
こんにちは☀
「学校で頭に虫がいると言われました!」
「保育園でシラミが流行っています!」
と、ご家族揃ってご受診される患者様が最近増えて参りました。
そこで今回は、季節関係なく集団感染してしまう「シラミ」についてご紹介致します。
✎シラミってなに?
動物の血液を吸い、健康被害をもたらす昆虫の一種です。
その中で人に寄生するものは、以下の3種類です。
①アタマジラミ:髪の毛に寄生します。
頭皮から吸血し栄養を得て、痒みや湿疹を引き起こします。
②コロモジラミ:皮膚に接する下着などに付き、皮膚から吸血します。
③ケジラミ:陰毛部分に寄生し、陰部に強い痒みを引き起こします。
🌟お子様の間で集団流行するのは、主にアタマジラミです❢
体長2~3mm程度のため、よく観察すると肉眼でも発見できます。
✎どんな症状?
血を吸われた箇所に痒みを伴います。
痒みの程度は重度から軽度と様々で、個人差があります。
🌟お子様が頭や耳の後ろ、襟足、後頭部周辺を掻いている様子がありましたら注意しましょう❢
✎どこから感染するの?
髪の毛から落下した成虫、幼虫が他の人にうつります。
主に集団で遊んだり、一緒に寝たり、タオルやクシ等の共有、寝具などの接触です。
プール水を介してうつることはほとんどありません。
🌟「清潔にしているのに…」とショックを受ける患者様も多いですが、残念ながら清潔にしていても感染してしまうのです😩
✎見つけ方
成虫は動き回るため、卵が付着していないかチェックしましょう。
☑付着しやすい耳の後ろや襟足、後頭部の髪の根元を観察する。
☑特徴は0.5~1mm程度で楕円形、少し透けたツヤのある灰白色。
☑髪の毛にしっかりとくっつき、つまんでも引っかかる。
🌟フケや皮脂は爪でしごくと簡単に取れます❢動かないのは卵です❢
🌟見分けが難しいため、皮膚科では拡大鏡や顕微鏡を用いて調べます。
✎治療方法は?
専用のパウダー、またはシャンプ-を使用します。
卵には効果はないため、ふ化する期間を見込んで2日おきに3~4回(約10日間)繰り返して使用します。
●小さなお子様には、大人が丁寧に洗ってあげましょう。
●目の細かい梳き櫛を使用するとより効果的です。
●大人にもうつることがあります。
そのため家族全員で治療を始めましょう❢
(処方ではなく、お近くの薬局にて購入していただきます。)
✎普段の生活で気をつけたいこと
●下着、タオル、クシ、枕、シーツ等は共有せずこまめに洗濯しましょう°˖✧
消毒する場合は、60℃以上のお湯に5分以上つけておくと良いです。
●アイロンをかけるとより効果的°˖✧
●ベッド周りや、絨毯、いつも使っているソファ周辺等は掃除機をこまめにかけましょう°˖✧
☝感染を広げないために、なんだか怪しい!と感じましたらお早めにご受診下さいね(*^-^*)
2019/03/25乾癬の治療法と日常で気をつけたいこと
こんにちは(*^-^*)
前回に引き続き、今回は乾癬の治療方法と日常生活での注意点についてご紹介します。
☆治療方法
乾癬の治療法は大きく4つに分けられます。
①外用療法(塗り薬)
②内服療法(飲み薬)
③光線療法(紫外線照射)
④生物学的製剤(注射・点滴)
当院では、もっとも一般的な外用での治療を行っております。
症状に合わせた強さのステロイド外用薬(皮膚の炎症を抑える)とビタミンD3(皮膚の新陳代謝を抑える)の塗り薬を処方致します。
重症度によっては近隣の総合病院へご紹介する場合がございます。
☆日常生活で気をつけたいこと
・バランスのとれた食事や適度な運動、ストレスをためない生活を心がけましょう。
・飲酒や喫煙、刺激物の摂取は極力控えましょう。
・保湿で皮膚の乾燥を防ぎ、衣服も刺激の少ない柔らかい素材を選びましょう。
・適度に日光にあたるようにしましょう。
・毎日の入浴で皮膚の清潔さを保つことも大切です。
🌟乾癬は、外見上のお悩みや難治性からストレスをため込んでしまう患者様が多い疾患です。
お悩みを聞きながら、症状のコントロールができるようサポートして参りますのでいつでもご相談くださいね♫
乾癬(かんせん)ってどんな病気?
🌸乾癬(かんせん)とは?
乾癬とは「皮膚の炎症」と「皮膚の新陳代謝の異常」の2つの側面を持つ病気です。
乾癬の皮膚では炎症を起こす細胞が集まり活発になっているため、毛細血管が拡張し、皮膚が赤みを帯びた状態になります。
また、健康な皮膚と比べて10倍以上の速度で生まれ変わり、生産が過剰な状態となっています。
そのため厚く積みあがった皮膚の表面が、りんせつ(銀白色の垢)となってポロポロとはがれ落ちていきます。
🌸種類は?
【尋常性乾癬】約9割の患者さんを占めます。
頭部や肘・膝などこすれやすい部分によく見られ、全身に広がることがあります。
爪にも症状がみられる場合があり、変形を伴います。
【滴状乾癬】小さな水滴程度の大きさの皮疹が全身に出現します。
細菌感染から悪化し発症する場合があり、特に扁桃炎がきっかけでなることが多いと言われています。
【乾癬性紅皮症】尋常性乾癬が全身に広がり、皮膚全体が赤みを帯び、皮膚がフケの様に剥がれ落ちます。
【膿疱性乾癬】発熱や倦怠感を伴い、急激に全身の皮膚が赤みを帯び、膿疱(膿をもった状態)が多発します。
【関節症性乾癬】皮膚症状に加えて、関節リウマチのように関節が腫れたり、痛んだりします。
🌸原因は?
はっきりとした原因は分かっておりません。
体質的な要素に(遺伝的素因)に、気候やストレス、喫煙、食生活など(外的因子)、
さらに糖尿病、肥満など(内的因子)が加わることで発症するのではないかと言われています。
🌟次回は「乾癬の治療方法、日常生活での注意点」についてご紹介致します。
2019/03/04