粉瘤について
こんにちは😊
暖かく過ごしやすい季節になってきましたね🌷
本日は「粉瘤(ふんりゅう)」についてご説明致します。
🌸粉瘤とは?
本来皮膚から剥がれ落ちるはずの垢や皮脂などの老廃物が皮膚の内部にたまることによってできる、良性の腫瘍のことです。
粉瘤はアテロームとも呼ばれ、皮膚の下に袋状の構造物ができます。
初めは非常に小さいため、自覚される方はほとんどいません。
しかし溜まった垢や皮脂は自然に袋の外には出られず、どんどん溜まっていきます。
その為、時間と共に少しずつ大きくなっていきます。
🌸できやすい部位
身体のどこにでもできます。
耳の後ろや脇の下、鼠径部(足の付け根)や背中などにできやすい傾向があります。
🌸症状
普段は痛みなどの症状はありません。
しかし、細菌が侵入して化膿する場合があります。
これを「炎症性粉瘤」と呼び、患部は赤く腫れ、痛みを伴います。
🌸治療
軽い炎症の場合は抗生物質や痛み止めの内服を処方します。
強い炎症を伴う場合は局所麻酔を使用し、皮膚を小さく切開し膿を外へ出す処置をします。
🌟根治的な治療をするためには、外科的に袋ごと取る手術をします。
炎症が起きているときには、外部の組織と癒着を引き起こしているため切除ができません。
内服や外用薬で炎症が落ち着かせてから手術を行います。
そのため、腫れと痛みで「今すぐ取りたい!」というときに根治的治療ができません😟
粉瘤はほとんどが良性腫瘍のため、必ず手術をしなければいけないということではありません。
しかしどんどん大きくなったり、再発を繰り返すため、切除をお勧めする場合がございます。
小さいうちに摘除をすると傷跡が小さく済むため、早めの手術を検討しましょう🏥
📝当院では、月に1~2回程度外来手術を行っております。
詳しい内容についてはスタッフへご相談ください😊
気になる症状がございましたら、お早めにご相談ください🎵
2021/03/29掌蹠膿疱症について
こんにちは😊
3月も終盤に差し掛かり、暖かい日が増え、だんだんと過ごしやすい季節になってきましたね🌸
今回は、手のひらや足の裏に水疱ができる「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」についてご説明致します。
🌷掌蹠膿疱症とは
・手のひらや足の裏に、膿がたまった小さな水疱(膿疱)が数多くでき、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
・膿疱の中には細菌はなく、人に感染することはありません。
🌷症状
最初は手のひらや足の裏に、小さな水ぶくれ(水疱)ができ、次第に膿疱に変化します。
始めはかゆみを伴う場合もあります。
その後、しばらくすると膿疱が乾き、痂皮(かさぶた)となり角層がはがれ落ちます。
重症になると、手のひらや足の裏の角層の厚みが増し、ひび割れて痛みを伴う場合や、すねや膝にも症状が出ることがあります。
また、10%~30%の人が関節や骨に炎症があり、痛みを伴う場合があります。その場合は、胸骨や鎖骨に痛みが生じる事が多いです。
🌷原因
掌蹠膿疱症の原因ははっきりと解明されていないケースも多いですが、喫煙や金属アレルギー、病巣感染(扁桃炎、虫歯、歯周炎、副鼻腔炎)などが
関与していると言われています。
🌷治療
金属アレルギーが原因の場合はそれらを除去し、病巣感染が関わっている場合はそちらを治療するため他科へご案内致します。
対症療法により、症状を軽くしたり、生活に支障が出ないようにします。
🌷日常生活で気を付ける事
・喫煙をひかえる
・虫歯や扁桃炎などにかからないように予防をする。
🌟症状は軽快と憎悪を繰り返しますが、最終的に軽快・治癒することも多いです。
一緒に根気よく、治療していきましょう😊
お子さまに多い!水痘(水ぼうそう)について
暖かい日も増え、少しづつ春の兆しが見えてきました🌞
今回は、春先にかけ増加する「水痘」についてご紹介致します。
🐣水痘(水ぼうそう)とは?
水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染し発症したものを水痘(水ぼうそう)といいます。
一度感染すると、ウイルスが体内に潜伏し、免疫力が低下した時に「帯状疱疹」として発症します。
🐣感染経路は?
【空気感染・飛沫感染】感染している人の咳やくしゃみの飛沫に含まれるウイルスを吸い込む。
同じ空間にいるだけでも感染する可能性があるため、保育園や学校で一気に流行することがあります。
【接触感染】感染した人や、その人が触れたもの、水疱の浸出液などを直接触る。
ドアノブやタオルなど、間接的な接触によって手にウイルスがつき、その手で口や鼻などを触ることによって感染します。
接触感染はお風呂でも感染するため、兄弟間での感染が多いです。
🐣症状
10~21日間の潜伏期間を経て、発疹が出現する前に軽度の発熱と倦怠感が見られます。
発熱が続く中、胸やおなかを中心に、頭皮や足、顔、口の中と全身に数mmの紅斑を生じます。
その後、1週間ほどかけて、強い痒みを伴う水膨れや瘡蓋(かさぶた)へと変化していきます。
数日にわたって紅斑が次々と現れるため、紅斑や水膨れ、瘡蓋が混在してみられます。
また、咽頭炎やリンパ節の腫脹がみられる場合もあります。
🌟水痘ワクチンは、2014年10月より、定期予防接種となっています。
ワクチンによる感染予防効果は、90%ともいわれ、発症しても軽い症状で済むことがほとんどです。
🐣治療
基本的には自然と治っていく病気であるため、出現している症状を軽減する治療を行います。
痒みが強い場合には、抗ヒスタミンの飲み薬や塗り薬を処方します。
掻いてしまい二次感染を起こした場合には、抗生物質を処方します。
そのほか、発熱による症状が強い場合には、解熱剤を処方するなど、患者様の症状に合わせた治療を行います。
📝水痘は、学校保健安全法で第二種に規定され、出現したすべての発疹がかさぶたになるまで出席停止となっております🏫
登園・登校を開始する際には、医師が作成した治癒証明書や登校許可証が必要になる場合がございます。
通われている保育園や学校にご確認いただき、指定の書面がございましたらご持参ください。
こちらで書面をご用意することも可能です。
ご入用の際はいつでもご相談ください♫
🌟水痘は、保育園や学校のお友達にうつしてしまう可能性があります😖
少しでも、気になる症状がある場合は、お早めに受診しましょう😊
グリーンネイルについて💅
3月に入り、少しずつ暖かくなってきましたね🌞
本日は、暖かい季節になると増える「グリーンネイル」についてご説明致します。
🌸グリーンネイルとは?
爪の一部に緑膿菌と呼ばれる菌が増殖し、爪が緑色になった状態をグリーンネイルと言います。
痛みや痒みなどの自覚症状がないのが特徴です。
人から人へ感染する事はほとんどないと言われています。
※緑膿菌は、私たちの皮膚に存在している常在菌が原因で起こります。
🌸原因
緑膿菌は湿っている狭い隙間を好み、一気に増殖します。
その為、ネイルアートをしている方に症状が多くみられます。
それ以外にも爪が浮き上がったり(爪甲剥離)、爪の水虫(爪白癬)を発症している時に、二次的として感染することもあります。
🌸治療
ネイルを落とし患部を乾燥させることで、2~3週間で症状が落ち着きます。
症状が落ち着くまではネイルは控えるようにしましょう。
症状によっては抗生剤の飲み薬や塗り薬を処方します。
また水虫も併発している場合は症状を繰り返したり治りにくくなってしまうため、そちらの治療も一緒に行います。
🌸日常生活の注意点
・緑色に変色した爪を削り取らないようにしましょう。
・爪は乾燥させ、清潔を保ちましょう。
・定期的にネイルをお休みする期間を設けましょう。
🌟これから足を出す機会が増えてきます👡🌞
気になる症状がございましたら、お早めにご相談ください😊