乾癬(かんせん)ってどんな病気?
🌸乾癬(かんせん)とは?
乾癬とは「皮膚の炎症」と「皮膚の新陳代謝の異常」の2つの側面を持つ病気です。
乾癬の皮膚では炎症を起こす細胞が集まり活発になっているため、毛細血管が拡張し、皮膚が赤みを帯びた状態になります。
また、健康な皮膚と比べて10倍以上の速度で生まれ変わり、生産が過剰な状態となっています。
そのため厚く積みあがった皮膚の表面が、りんせつ(銀白色の垢)となってポロポロとはがれ落ちていきます。
🌸種類は?
【尋常性乾癬】約9割の患者さんを占めます。
頭部や肘・膝などこすれやすい部分によく見られ、全身に広がることがあります。
爪にも症状がみられる場合があり、変形を伴います。
【滴状乾癬】小さな水滴程度の大きさの皮疹が全身に出現します。
細菌感染から悪化し発症する場合があり、特に扁桃炎がきっかけでなることが多いと言われています。
【乾癬性紅皮症】尋常性乾癬が全身に広がり、皮膚全体が赤みを帯び、皮膚がフケの様に剥がれ落ちます。
【膿疱性乾癬】発熱や倦怠感を伴い、急激に全身の皮膚が赤みを帯び、膿疱(膿をもった状態)が多発します。
【関節症性乾癬】皮膚症状に加えて、関節リウマチのように関節が腫れたり、痛んだりします。
🌸原因は?
はっきりとした原因は分かっておりません。
体質的な要素に(遺伝的素因)に、気候やストレス、喫煙、食生活など(外的因子)、
さらに糖尿病、肥満など(内的因子)が加わることで発症するのではないかと言われています。
🌟次回は「乾癬の治療方法、日常生活での注意点」についてご紹介致します。
2019/03/04