脂漏性皮膚炎について

こんにちは😊
今年も残念ながら緊急事態宣言が出てしまいましたが、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?
本日は、「脂漏性皮膚炎」についてご紹介致します。

🍓脂漏性皮膚炎とは?
頭の生え際や、顔面、胸、背中などの皮脂の多い部位に、黄色~銀白色のフケのようなものを伴った赤みが生じる皮膚炎です。
脂漏性皮膚炎は、新生児・乳幼児期に生じる「乳児型」と、思春期以降にみられる「成人型」があります。
【乳児型】一過性であり、正しいスキンケアで自然治癒することもあります。
【成人型】一度発症すると、良くなったり悪くなったりを繰り返し、多くは慢性的な経過をたどります。
40~50歳代以降の男性に多く見られます。

🍓原因
皮膚に常在している菌や皮脂分泌、肥満、ストレスなど、様々な生活習慣や環境などが重なって発症すると考えられています。
【マラセチア菌】
皮膚に常在しているマラセチア菌というカビは、皮脂を栄養源として増殖します。
その過程で作られる物質が皮膚を刺激し、脂漏性皮膚炎の発症・悪化につながります。
【皮脂の分泌と成分の異常】
皮脂の分泌が多くなることや、成分の変化により発症するといわれています。
【ビタミン不足】
脂漏性皮膚炎の患者様では、ビタミンB群が不足しているという報告があります。
【乾燥】
主に秋から冬にかけての乾燥する季節に、脂漏性皮膚炎の受診患者様が増加します。
【その他】
精神的ストレス、紫外線、化粧品、肥満など、様々な因子が関連していると考えられています。

🍓症状
【乳児型】前頭部を中心に、眉毛、眉間、耳前部などに生じやすく、黄白色油性の鱗屑痂皮が付着した紅斑を認めます。
【成人型】頭部、顔面中央、胸や背中、腋、外陰部などに認められます。

🍓治療
脂漏性皮膚炎の治療は、【薬物療法】【生活習慣の改善】を行います。
【薬物療法】
主にステロイド外用薬抗真菌外用薬を組み合わせて治療します。
ステロイド外用薬は、痒みや炎症を抑えます。
抗真菌外用薬は、マラセチア菌が増えないようにする薬です。
症状が弱い場合には抗真菌外用薬だけで治療することもありますが、症状が強い場合にはステロイド外用薬と一緒に使用します。
痒みが強い場合には、抗ヒスタミン薬の飲み薬を処方することもあります。

【生活習慣の改善】
《日常生活》
睡眠不足や過労、ストレスは症状を悪化させます。
不規則な生活は避け、規則正しい生活を送るようにしましょう。
また、適度な休養や気分転換でストレスを発散させましょう。
《食事》
偏った食生活、暴飲暴食は避け、ビタミン類を含め、バランスの取れた食事を取りましょう。
動物性脂肪はなるべく避けましょう。
《アルコール・タバコ》
アルコールやタバコは症状を悪化させます。
できる限り控えましょう。

🌟脂漏性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返してしまう病気です😩
しかし、根気よく治療を続け、日々のセルフケアを心がけることで良い状態を長く保つことが可能です❢
症状に合わせた治療を行いますので、気になる症状がある方は、お早めにご受診下さい😊

2021/05/10

皮膚やアレルギーのお悩みに当院が全力でサポートいたします。

皮膚の病気は誰でも経験することですが、それだけに放置したり民間薬などですませたりして悪化してしまうことがよくあります。

「皮膚疾患で病院は大袈裟」「こんな症状くらいでかかったら迷惑なんじゃ・・・」と思っている方にも「通って良かった」と思っていただけるよう、私たちは気軽に相談できる街のお医者さんを目指します。

さくら皮膚科スキンケアクリニック。ご予約・お問い合わせは03-3530-3001まで。
診療時間
診療時間
10:00~13:00 診療 診療 診療 診療 診療 診療 診療
15:00~18:30 診療 診療 診療 診療 診療    

※受付は診療開始時刻の15分前より開始いたします。
(午前9:45~/午後14:45~)
※祝日休診