口角炎について
こんにちは😊
10月も半ばに差し掛かり、過ごしやすい気候になってきましたね🎑
今回は、「口角炎」についてご紹介致します。
🍂口角炎とは
上唇と下唇が合わさる唇の両端の口角に何らかの原因で炎症が起こるものを指します。
口角に落屑や亀裂、出血が生じ、治りかけるとカサブタが形成されます。
乾燥した状態のものから、ジクジクと湿った状態のものまで、様々な病変があります。
お子様から高齢者まで、幅広く発症します。
🍂原因
口角の「皮膚組織が脆弱である」ことと、「損傷を受けた皮膚組織に感染が生じる」ことが主な原因となります。
【皮膚組織の脆弱性】
ビタミンB2、B6の不足によって生じやすくなるとされています。
これらのビタミンは、皮膚や粘膜を正常に維持するために必要な栄養素であり、不足すると皮膚や粘膜が損傷を受けやすくなります。
その他、アトピー性皮膚炎や乾燥肌によって皮膚のバリア機能や潤いが失われた場合にも生じやすくなります。
📝ビタミンB2、B6が不足する原因
過度なダイエットによる偏った食生活が原因となることが多いです。
その他にも、がんや胃腸障害、肝障害、糖尿病、抗生剤の服用、アルコールの多飲などでビタミンの吸収が阻害されることが原因となることもあります。
【損傷部への感染】
唾液や食べかすなどが貯留しやすいため、不潔になりやすく、様々な感染症のリスクにさらされています。
正常な口角では皮膚のバリア機能が作用するため、感染が起こることは稀ですが、亀裂などの損傷が生じた口角は絶好の感染場所となります。
若者では、咽頭炎や扁桃炎などを生じたときにその原因となる細菌が感染して生じることが多いです。
一方高齢者では、口内に常在するカンジダが原因になることが多く、貧血や風邪のとき、疲れが溜まって免疫力が低下しているときなどに感染が生じやすいです。
🍂症状
口角に落屑や亀裂が生じ、赤みや出血などを引き起こします。
亀裂部には比較的速やかにかさぶたが形成されます。
しかし、口角は唾液により湿潤な状態となっており、飲食時など口の開閉によってかさぶたが剥がれ、亀裂がさらに深くなることも稀ではありません。
さらに、そこに細菌や真菌が感染すると、浸出液や皮疹が現われ、完治までに時間を要することもあります。
また、口角炎は一度発症すると癖になり、同じ場所に繰り返しやすくなります。
🍂治療
感染の有無や原因菌によって異なります。
感染がなさそうな場合には、炎症を抑えるステロイドの塗り薬や、保湿剤を処方します。
また、ビタミン剤の内服薬を処方する場合もあります。
細菌感染を生じている場合には抗菌薬、カンジダ感染を生じている場合には抗真菌薬が、塗り薬や飲み薬として処方されます。
🌟口角炎は食事の際にしみたり、痛みを伴うことが多く日常生活への影響が大きいです😖
なかなか治りにくいことや、繰り返すことも多いので、気になる症状がある際にはお早めにご相談下さい😌