アレルギー検査について
アレルギー疾患をもつ方は年々増加しているとされています。
アレルギー疾患はアレルギーの原因と考えられる物質を見つけ出し、対策をしていくことが重要です。
今回は当院で行っているアレルギー検査についてご説明していきます。
アレルギー検査をすることで次のような項目を調べることができます。
🌸アレルギー体質かどうか
🌸特異性IgE抗体(個別のアレルギーの起こりやすさをあらわしているもの)を持っているのか
🌸アレルギーの原因はなにか
くしゃみや鼻水が慢性的に続くことは、症状を抱える方にとってはとてもストレスとなります。
アレルギー検査により、このような症状の原因を詳しく調べることができます。
🌟当院でのアレルギー検査
・血液検査
予約は必要なく、受付または診察時にお伝えいただければその日に検査をすることが可能です。
検査項目はオーダーシートの中から最大13項目を選んでいただきます。1回につき4~5mlの血液を採取します。
何が原因か分からない場合には、アレルギー頻度の高い項目をまとめたセットもあります。
検査結果は1週間前後ででるので、その頃にもう一度受診していただき、検査結果をお伝えします。
・パッチテスト
御予約制となります。背中にシートを貼り、染料や香料、ゴム製品等にアレルギー反応が出ないかを検査をします。
詳細はこちらに記載しておりますので、興味のある方はご覧ください。
www.sss-clinic.com/m-info/1372.html
悩んでいる症状などがありましたら、気軽にご相談下さい♪
2018/01/22粉瘤(アテローム)について
こんにちは!
今回は粉瘤(アテローム)についてお伝えします。
★粉瘤とは?
何らかの原因で皮下に皮膚と同じ成分の袋ができ、垢や脂などの老廃物が袋に溜まることでできる良性の皮下腫瘍です。
★粉瘤の特徴
ドーム状に盛り上がったしこりで、大きさは数mmから数cm、巨大化すると10cmを超えることもあります。
盛り上がりの中央に小さな黒い点(開口部)ができることがありますが、周りを押すと袋の中の白い脂のようなものが出て独特な臭いを発することがあります。
通常、粉瘤に痛みやかゆみなどの症状はありませんが、自分で無理に潰すなどして開口部から細菌が入ると、感染により膿がたまって赤く腫れ上がり、痛みを伴うようになります。
★治療法
粉瘤は袋を取り除かない限り完治が難しく、自然治癒はしないと言われております。
当院では、袋の摘除の手術は行っておりませんが、対処法として中の膿を出す処置を行ったり、抗生剤や痛み止めのお薬を処方しております。
手術適応の場合は、近隣の、あるいはご希望の医療機関へご紹介させていただきます。
気になる症状がある方は早めにご来院下さい!
2018/01/19口唇ヘルペスについて
口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルスに感染することで発症します。
☆症状
唇やその周りにピリピリするような違和感やかゆみが生じ、痛みを伴う水ぶくれができます。
初めて症状が出るときは、水ぶくれがたくさんできることがありますが、再発の際には水ぶくれは減り、症状の現れる範囲も狭くなります。
☆感染経路
症状がある方の水ぶくれや唾液などに接触することで感染します。
疲労、ストレス、発熱、強い紫外線などの刺激によって免疫力が低下してしまうと、ウイルスが活動を始め、症状が現れます。
☆治療方法
治療には、ウイルスの増殖を抑える飲み薬や塗り薬を使用します。
このお薬はウイルスが増殖している時に効果を発揮するため、できるだけ早く使い始めることが重要です。
☆気をつけたいこと
○他の方にうつさないために…
・水ぶくれやかさぶたにはなるべく触れないようにしましょう。
触れた場合は、石けんを使ってきれいに手を洗いましょう。
・タオルやコップを共用するのは避けましょう。
・症状が出ているときも石けんなどをよく泡立ててやさしく洗い、患部の清潔を保ちましょう。
※特に赤ちゃんは感染すると重症化するおそれがあるので、接触にはより一層の注意が必要です。
○日常生活では…
一度感染するとウイルスが生涯にわたって神経に潜伏するため、免疫を下げないことが大切です。
バランスの取れた食事と十分な睡眠、そして適度な運動をすることで、疲労やストレスを溜めない生活を心がけましょう。
同症状が性器の周りやお尻に現れる、性器ヘルペスという病気もございます。
気になるご症状があればお気軽にご相談ください。
帯状疱疹について
年が明け、新たな1年が始まりました。いかがお過ごしでしょうか?
本日は「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」についてご説明します。
【帯状疱疹の特徴】
帯状疱疹を発症すると、身体の左右どちらか一方に、ピリピリとする痛みと、これに続いて赤い斑点(はんてん)と小さな水ぶくれが帯状(おびじょう)に現れます。
身体の中に潜んでいたヘルペスウイルスの一種、水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスによって起こります。
水ぼうそうにかかったことのある方なら、どなたでも帯状疱疹になる可能性があります。
帯状疱疹は50~70歳代に多くみられる病気ですが、過労やストレスが引き金となり、若い方に発症する事も珍しくありません。
また帯状疱疹は生涯で1度しか発症しないと言われていますが、免疫が低下している場合は再発する恐れがあります。
【好発部位】
全身どこにでも現れる可能性がありますが、胸から背中にかけて症状が出現する事が多く、全体の半数以上が上半身に発症します。
また顔面、特に眼の周囲も発症しやすい部位の1つです。
【治療】
治療は抗ヘルペスウイルス薬を中心に行われます。
抗ヘルペスウイルス薬はウイルスの増殖を抑えることにより、急性期の皮膚症状や痛みなどをやわらげ、治るまでの期間を短縮します。
発病早期に服用を開始するほど、治療効果が期待できます。
当院では帯状疱疹を予防するために、50歳以上の方を対象に予防接種も行っております。
【帯状疱疹後神経痛のリスク】
通常、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、その後もピリピリするような痛みが持続することがあります。
これを帯状疱疹後神経痛といいます。これは急性期の炎症によって神経に強い損傷が生じたことによって起こります。
帯状疱疹は早期に適切な治療を行うことで、症状を軽くし、合併症や後遺症である帯状疱疹後神経痛のリスクを減らすことができます。
気になる症状がございましたら、早めに医師へご相談ください。
かかとの角質ケア
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします?
新年の第1弾は、かかとの角質ケアについてご紹介します。
かかとがヒビ割れしたり、ガサガサして粉がふいたりした経験はありませんか?
多くの方が悩むといわれているかかとのガサガサは「角化症」と呼ばれています。
かかとに角質がたまってガサガサになる原因は、主に「外的刺激」と「乾燥」の2つが考えられます。
冬場の乾燥した時期はさらに角化症が進みやすいと言われています。
白い粉をふいたりするだけなく、かかとのひび割れを起こすこともあります。
加齢や疲れ、ストレスによって肌が生まれ変わる力(ターンオーバー)が乱れることで、古い角質がはがれにくくなることも角化症の原因のひとつです。
そこで、かかとのガサガサを予防するために気をつけたい生活習慣を3つご紹介します。
?足に合った靴を履く
靴の形やサイズ、ヒールの高さが自分の足に合っていないと、足に負担がかかり、角化症が進む原因になります。
?正しい姿勢・歩き方
正しい姿勢や歩き方をキープしないでいると、体のバランスが崩れてしまいます。そのため足の一部に大きな負担がかかりやすくなり、角質が厚くなる原因になります。
?足の保温
足が冷えているのは体内の血流が悪くなっている証拠です。血行不良は肌のターンオーバーを乱す原因となり、古い角質が自然にはがれる力を弱めてしまいます。
かかとのガサガサを予防するために、足の保湿ケアや肥厚した部分の皮を削るなどかかとの状態に合わせたケアが必要です。
部位や症状によって処方するお薬や処置内容も異なりますので、悩まれている方はぜひ一度ご相談ください。
2018/01/04
冬にも多い 子どものあせも
あせも(汗疹)といえば夏に多いイメージですが、冬でも汗疹のお子さまは多くいらっしゃいます。
〇汗疹とは??
子どもや赤ちゃんは体温が高く新陳代謝が活発なため、一般的な成人の2~3倍も汗をかくと言われています。
また、汗腺が十分に発達していないため、分泌された汗が汗腺に詰まりやすい状態になっています。
汗の出口がふさがることで外に出せなくなった汗は、皮膚の内側にたまり炎症を起こしてしまい、これが汗疹と言われております。
冬は寒さ対策で部屋を暖め過ぎたり、厚着のさせ過ぎが汗疹の大きな原因となっています。
〇汗疹を予防するには??
★暖房の効きすぎに注意
赤ちゃんにベストな冬の室温は、大人が少し涼しいと感じる20~23度と言われています。
手足も余分な熱を逃がしているため、室内では靴下を脱がせましょう。
★肌着は、汗をよく吸うものに
厚着をし過ぎないようにして、吸湿性の高い衣類を選びましょう。また、皮膚を清潔に保つために汗をかいたらこまめにタオルで拭きましょう。
赤ちゃんの洋服の枚数は「大人と同じか1枚少なめ(新生児のころは大人より1枚多め)」がベストです。
★保湿をしっかりと行う
乾燥した肌はバリア機能が弱まってしまうため、肌トラブルがおこりやすくなります。
特に入浴後や汗を拭いたあとは、水分が蒸発しやすい状態となっているためしっかりとしたケアが必要です。
〇汗疹ができてしまったら
早めに皮膚科を受診し、必要に応じて塗り薬や、かゆみ止めの飲み薬を処方してもらいましょう。
汗には、身体の熱を放出させて体温を下げるという大切な役割がありますが、汗をかいたままにしておくと、汗疹やアトピーの悪化などの皮膚トラブルにつながります。
赤ちゃんは大人が思っている以上に暑がっています。しっかりと汗のケアをしてあげましょう♪
それでは、よいお年をお迎えください🎍
2017/12/28口角炎・口唇炎について
【口角炎】
口角炎とは、唇の両端である口角が炎症を起こし、赤みや腫れを生じる症状を言います。カサカサを伴うこともあります。
口を開くことで亀裂が生じると出血し、その後カサブタになります。亀裂は痛みを伴い、食事の時にしみる場合もあります。
カサブタは薄いため、ちょっとしたことで剥がれてしまい、再び出血してカサブタになることを繰り返すことが多いのも特徴です。
【口唇炎】
口唇炎とは、口の周りや唇に発生する皮膚炎や湿疹などの症状を言います。
体調不良の時に発症しやすく、赤く腫れあがったり唇が裂けて出血を伴う痛みを感じます。
【原因】
口角は唾液や食物が接触しやすい部位です。皮膚が繰り返し唾液などに接触することで、角質のバリアが破壊されます。
バリアがキズつくと、表皮細胞から炎症を引き起こす生理活性物質が放出され、皮膚炎を起こします。
皮膚や粘膜を正常に保つことに必要なビタミンBの不足(特にビタミンB2・B6)や、胃腸障害があると、口角炎や口唇炎を発症しやすくなるともいわれています。
【予防法】
・唾液や食物などの刺激により発症することが多いため、舌でなめすぎないようにしたり、食事の後は濡れたタオルなどで押さえ拭きしましょう。
・角質層のバリア機能を維持すると、刺激から皮膚を守ることができます。
適切な保湿も大切です。乾燥があるときは、ワセリンなど刺激の少ない保湿剤で保湿をしましょう。
・食事はバランスよく食べ、ビタミンB群が多く含まれる食品(レバー、牛乳、大豆製品、緑黄色野菜など)を多めに摂りましょう。
🌸市販のリップクリームでも効果が乏しい場合があります。
こんなことで受診しても…と思われがちな口角炎・口唇炎ですが、悪化する前にお気軽にご来院ください♬
冬のアトピー性皮膚炎
冬はアトピーの症状がひどくなることがある要注意な季節です。
普段はアトピー症状が出ない方でも、冬だけ出てしまうという場合もあります。
今回はなぜ冬はアトピー症状が出やすいのかを、分かりやすくご説明します。
🌸どうして冬にアトピーが悪化するの?
冬にアトピーが悪化する方は主に乾燥が原因と言われています。外部からの刺激に対する皮膚のバリアー機能が低下するため、皮膚が乾燥して炎症が起こると考えられます。
アトピー性皮膚炎の症状は、温度や湿度、ほこり、汗、ストレスなど様々な要因が関係しますが、特に冬場に症状がひどくなる方が多いようです。
🌸悪化を防ぐために
冬のアトピーを悪化させないためには、保湿が重要です。
冬場は浴室から出て15分ほど経つ頃にはもう肌はカサカサ、入浴前よりも乾燥している状態になるとも言われています。
タオルドライ後はすぐにローションやクリームなどで保水・保湿をしましょう。
また、乾燥している肌は普段以上にデリケートな状態です。刺激の少ない成分を使用している化粧品を選んで保湿するのもポイント!
当院でも低刺激の化粧品を取り扱っておりますので、気軽にご相談下さい。
🌸日常生活で気をつけること
・室内を清潔に保ち、肌に良い環境をつくりましょう
こまめに掃除をし、風通しを良く!温度と湿度を適度に保つようにしましょう。
・刺激の少ない衣服を着ましょう
綿の衣類のように吸湿性、通気性や肌ざわりが良いものを選びましょう。
ニットなど毛羽だった衣類を着る際は肌に刺激となるので、直接触れないように下着を着るようにしましょう。
・規則正しい生活を送り、暴飲・暴食は避けましょう
アトピー性皮膚炎の方にとって、生活リズムを整えることはとても大切です。
十分な睡眠、規則正しい生活、栄養のバランスの良い食事を心がけましょう。
これから冬本番となり、他の季節よりも肌が敏感になってきます。
本格的に症状があらわれる前にご相談くださいね。
冬にも紫外線対策を!
みなさん、冬も紫外線対策をしていますか?
冬は紫外線の量が少なくなる季節ですが、夏に比べて日焼け対策の意識が下がってしまったり、乾燥による皮膚のバリア機能の低下などで、夏よりも紫外線のダメージを受けやすくなっていることがあります。
紫外線にはふたつの種類があります。
☆UVB派
肌表面にダメージを与え肌が赤くなる炎症(日焼け)、シミ、皮膚がんなどの原因となります。
☆UVA派
肌表面のバリア機能を通り抜けて真皮に達するため、肌の弾力低下やシワなど、肌の老化を引き起こす原因となります。
UVA波の照射量が一番多いのは5月ですが、12月でも5月の半分程度の照射量といわれております。
波長が長くガラスや窓などを通過しやすいため、屋内でも浴びてしまう可能性があります。
そのため、季節関係なく紫外線対策は必要です!
そこで冬の紫外線対策のポイントをお伝えします!
☆毎日の保湿ケアを!
冬は肌が乾燥しやすい季節です。肌が乾燥すると、バリア機能が低下して紫外線のダメージを受けやすくなります。毎日の保湿ケアをしっかりと行いましょう。
☆露出する部分には日焼け止めを!
冬でも顔や腕には日焼け止めを塗るようにしましょう。夏に比べて紫外線量自体は少なくなるので、日常生活においてはそれほど強力なものを使用する必要はありません。
☆アウトドア時は真夏同様の対策を!
雪が積もった場所では、日差しだけでなく、反射による紫外線が多くなります。ウインタースポーツなどを楽しむ場合は、夏と同様にSPF値やPA値が高い日焼け止めを使用しましょう。
当院でも、敏感肌の方も使用できる日焼け止めクリームのサンプル等もご用意しております。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいね!
2017/12/18しもやけについて
しもやけは、手足の指や鼻、耳たぶなどが赤く腫れ、かゆみなどの症状があらわれる皮膚疾患です。医学的には、凍瘡(とうそう)と呼ばれます。特に、子供や女性に多く見られ、気温が冷え込む12~3月にかけて症状があらわれやすいのが特徴です。
手足の冷えなどによって末端の血管がうまく拡張・収縮できなくなり、血行が悪くなることにより発症します。しもやけを改善するには、手足の血行をうながすことが大切です。
【しもやけの主な症状】
・手足が全体に赤く腫れる。
・手足の指、手のひら、足の裏に赤い発疹ができる。
・手足の指が赤黒くなっている。
・かゆみがあり、暖めるとかゆみが増す。
【しもやけの予防】
🌸体を冷やさないように気を付けよう!
冬に外出する際は、厚着をして寒くない状態にすることはもちろんですが、手と足と耳も冷えないようにしっかりと意識しましょう。
🌟冷え対策!
・手袋や帽子などの防寒具を装着して手、耳が冷えないようにする。
・足に合わない靴を履かない。靴が濡れてしまった場合は別の靴を履くようにする。
・汗をかいてしまった場合は、しっかりタオルでふき取るようにする。
・家の中でも注意!風呂上りは湯冷めをしないよう暖かい服装をする。
さまざまな肌トラブルと同じく、しもやけもこまめな対策が重要です。冬の寒さそのものをやわらげることはできませんが、日々の対策で、つらい肌トラブルを予防・改善しましょう。
2017/12/15