皮膚のカサつき、痒み…もしかしたら皮脂欠乏症?

こんにちは🎍
新年あけての第一弾は、前回の「皮膚の乾燥」のお話に引き続き、皮脂欠乏症についてご紹介致します。

皮脂欠乏症ってなに?
皮膚の表面の脂が減少することにより皮膚の水分が減少し、乾燥を生じる疾患です。
中高年者の手足、特にヒザから下によくみられ、皮膚がカサカサしてはがれ落ちたりひび割れたりします。
また痒みを伴い、悪化して湿疹(皮脂欠乏性湿疹)になる場合があります。
空気が乾燥しはじめる秋から冬にかけて症状が出はじめ、真冬になるとひどくなる傾向が多いです。

進行と症状
はじまり
 皮膚が乾燥し、角質がはがれて痒みを伴います。

ひどくなると…
 亀の甲羅のようにひび割れ、少し赤みを生じ痒みが強くなります。

さらにひどくなると…
 皮脂欠乏性湿疹の状態です。夜中に目が覚めるほどの強い痒みを生じます。

治療
乾燥を防ぐ保湿剤や、炎症を抑えるステロイドの塗り薬を処方します。
痒みが強い場合は、抗ヒスタミン薬の飲み薬も併用で処方します。

日常生活で気を付けるポイント
‣ 入浴時
熱いお湯や長風呂は避け、身体を洗う際はゴシゴシせずに、綿のタオルか手で優しく洗いましょう
‣ 生活環境
加湿器などで適度な湿度(50~60%)を保ちましょう!
冷暖房の効かせすぎにも注意です。
‣ 肌着は刺激の少ないものを
直接肌に触れる衣類は、チクチクしなし刺激の少ないもの(綿やコットン素材)にしましょう!
‣ 刺激物は控えめに
アルコールや香辛料などの刺激物をとると体が温まり、痒みがひどくなります。
とりすぎに注意しましょう!

🌟この時期、冬場の乾燥による痒みのお悩みでご来院される患者様が大変多いです💦
ひどくなる前に、お早めにご相談くださいね(*^-^*)

2019/01/07

体のカサカサ、痒みはありませんか?

本格的に寒くなり、暖房を使用する機会が増えてきましたね。
皮膚の乾燥により粉をふいたりカサカサしたり、乾燥による痒みは生じていませんか?
本日は、皮膚の乾燥についてご紹介致します。

🌳皮膚の乾燥を引き起こす原因
加齢の変化とともに皮脂などが減少します。
・空気が乾燥しやすい秋から冬に悪化しやすいです。
・入浴時に体を洗いすぎてしまう。(ナイロンタオルなどでゴシゴシこする…など)
・アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患、糖尿病などの内臓疾患、抗がん剤治療中の方など

🌳保湿剤のはたらき
保湿剤は、皮膚にうるおいを与えたり、水分が逃げないようにする働きをします。

<保湿剤の種類>
・保湿剤には軟膏、クリーム、ローション、泡状のものなど様々な種類があります。
使用感や、季節、乾燥の度合いに合わせてご紹介致します。
・1日2~3回塗りましょう。夜は、お風呂上りが効果的です。
・処方できる保湿剤の量は年齢などにより変わります。適切な量を使用しましょう。

皮膚の乾燥は湿疹につながる可能性があります。
皮脂欠乏性湿疹については次回記載致しますので、どうぞご覧下さい(*^-^*)

 

2018/12/26

これってイボ(疣贅)?

顔や手足にできるできもの、もしかするとイボかもしれません!
本日はイボ(疣贅)についてご説明していきます。

🌸イボとは?
医学的にはウイルス性疣贅(ゆうぜい)といい、ヒトパピローマウイルスの感染によって生じます。
触っただけでは感染しませんが、皮膚のごく小さな傷からウイルスが侵入して感染します。

🌸イボの種類


【尋常性疣贅】
お子様から大人までみられ、表面が凸凹しており手足に多くみられます。

【青年性扁平疣贅】表面が平らで直径2~3ミリで、若い女性の額や口周りに多くみられます。

【尖圭(せんけい)コンジローマ】皮膚粘膜や陰部にできる、乳頭状・鶏頭状のイボです。

🌸治療
イボの治療に効果的とされているのが液体窒素療法になります。
液体窒素で患部を瞬間的に凍らせることで、ウィルスに感染している細胞を破壊します。
また、同時に患部の周辺に炎症を起こすことで免疫細胞を活性化させ、ウィルスを排除する効果があります。
イボが沢山ある方やどんどん増えてしまう方は ハトムギ由来の漢方薬を処方する場合があります。

🌸治療のペース
患部の様子を見ながら1~2週間に1回のペースで行います。
間隔が空くとさらに大きくなったり、ウイルスが増殖することがあるため定期的に通院しましょう。

🌟ウオノメだと思ったらイボだった!という患者様が大変多いです。
放っておくと増えてしまうため、小さいうちに、且つ数が少ないうちに治療を始めましょう!

 

2018/12/10

低温やけどについて

12月に入り、夜や朝方はかなり冷え込むようになりましたね⛄
カイロや湯たんぽを使う方も増えてきているのではないでしょうか。
そんなときに注意したいのが「低温やけど」です。

<原因>
体温よりも少し高めのもの(44度~50度)、湯たんぽやカイロ・電気毛布・ホットカーペットなどに長時間触れることで起こります。
低温という言葉のイメージから「軽いやけど」と思われがちですが、熱さを感じにくいだけで皮膚の内部にはダメージが加わっているため、早い段階で適切な処置を行う必要があります

<症状>
軽い赤みや水ぶくれ・皮膚の痛痒さ・ヒリヒリするなどがあります。
また1週間~10日程で徐々に痛みが出現するため、気がついた頃には皮膚の深くまで損傷していることがあります。
そのまま放置をすると細菌感染を起こしたり、傷跡が残ってしまう恐れもあります。

🔥予防法
湯たんぽや電気毛布を布団の中に入れるときは布団を温めることを目的と考え、寝るときは布団から取り出したり電源を切りましょう。
・使い捨てカイロは用法を守り、必ず衣類の上から貼りましょう。
・靴下用のカイロは、酸素が少ない靴の中でも発熱するように開発された商品であり、靴を脱いでいる時間が長いと酸化反応が過剰になり高温になることがあるので注意しましょう。
ホットカーペットの上で長い間同じ姿勢で座っていると部分的に低温やけどする可能性もあるため、自分で身動きのできない赤ちゃんやご高齢の方には注意しましょう。
ご高齢の方は若い方に比べて熱や痛みを感じにくいため、周囲の方が注意してみるようにしましょう。

🔥もし低温やけどをしたら…
・患部にアロエや味噌、油などは塗らないでください。
・水ぶくれが出来た場合は自分で潰さないようにしましょう。細菌が入り悪化する可能性があります。

受傷した際はそのままにせずに、お早めに皮膚科をご受診ください🎄

2018/12/03

冬の大敵!手湿疹について

肌寒い日が続き、本格的に冬場の乾燥の時期に入りましね。
本日は、「手湿疹」についてご紹介致します。

<手湿疹とは?>
手に接触する物質による刺激や反応によって生じる湿疹です。
主婦湿疹とも呼ばれています。

<症状>
痒みをともなう赤み小さな水ぶくれが生じ、慢性化すると皮膚がゴワゴワした感じになります。
乾燥が進むと赤切れや、ひどい場合は指紋が消失することもあります。

<主な原因>
石鹸やシャンプー、台所用洗剤等の過度の使用により、皮脂膜を形成している脂と水分が不足し皮膚炎を生じます。
水や洗剤を頻繁に使用する主婦の方や、美容師さん、調理師さん、清掃業者さん等が多く、再発や慢性化しやすいといわれています。

<治療法>
‣ 保湿剤やステロイド外用剤の塗布
‣ 痒みが強い場合は抗アレルギー薬の内服でコントロール

<日常で気を付けるポイント>
予防のために、シャンプーや手洗い後はハンドクリームや保湿剤をこまめに塗りましょう。
また台所仕事をする際は、ゴム手袋の着用(ゴムでかぶれる方は綿手袋をしたあとに着用することをオススメします)を心がけましょう。

🌟手を使わない、仕事を変更する等は難しいため、根気強い治療が大切です!
早めの受診を心がけましょう(*^-^*)

2018/11/26

帯状疱疹(たいじょうほうしん)について

季節の変わり目に入り、帯状疱疹の患者様が増えてまいりました。
そこで今回は、帯状疱疹の疾患についてご紹介したいと思います。

<帯状疱疹とは?>
初めて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると、まず水ぼうそうを発症します。
治った後もウイルスは体内に潜伏し続け、加齢や疲労等により免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活動を始め帯状疱疹として発症します。
早期に治療することで症状を軽くし、発症後の神経痛のリスクを減らすことができます。

<発症年齢>
50歳代~70歳代に多くみられますが、過労や過度のストレスが引き金となり若い方に発症する事も珍しくありません

<症状>
皮膚の違和感やピリピリした痛み、身体の片側の神経に沿って状に盛り上がった赤い斑点水ぶくれが現れます。
皮膚症状が治った後も、後遺症として神経痛が残ることもあります。

<治療>
抗ヘルペスウイルス薬を内服します。ウイルスの増殖を抑え、症状をやわらげ治るまでの期間を短縮します。
症状に応じて、外用薬や鎮痛薬を併用する場合もあります。

<発症後の日常生活の注意>
🌸安静にしましょう
🌸患部を冷やさないようにしましょう
🌸患部は清潔にしましょう
🌸小さなお子さん・妊婦さん・ご病気などで免疫の下がっている方との接触は控えましょう

<帯状疱疹予防>
帯状疱疹予を予防するワクチンがございます。
発症を完全に防ぐものではありませんが、発症した際の症状の軽減にも効果があります。
約5年間効果が持続するといわれています。
ワクチン接種はご予約制自費となりますので、ご興味のある方はお問合せくださいませ。

2018/11/19

口角炎・口唇炎について

すっかり秋めいて、乾燥の時期に入りましたね🍁
本日は口角炎・口唇炎についてご紹介致します。

☆口角炎・口唇炎とは
口角が切れたり、カサカサしたり、赤み等の炎症が唇にあらわれる病気です。

☆原因
・食生活の乱れによるビタミンB群の不足
・舌で唇をなめる癖がある
食べ物やリップ等の化粧品による刺激

☆治療法
ビタミンB群を補う飲み薬や炎症を抑えるステロイドの塗り薬、唇を保護する保湿剤を使用します。

☆日常で気をつけたいこと
バランスのとれた食生活を意識しましょう。
・唇を乾燥させないよう保護剤を塗りましょう。

少しでも気になるご症状ございましたら、お気軽にご受診ください。

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2018/11/12

リンゴ病(伝染性紅斑)について

11月に入り、より一層寒くなってきましたね🍁
本日はリンゴ病(伝染性紅斑)についてご説明致します。

🌸リンゴ病とは?
ヒトパルボウイルスB19による感染症です。
潜伏期は14日前後と考えられています。
冬から初夏にかけて、各地の小学校・幼稚園・保育園などで流行します。
多くは幼少児(2~12歳)に発症することが多いですが、乳児、成人が発症する場合もあります。

🌸症状
顔の両頬に平手打ちされたような、「蝶形紅斑」という赤みが出るのが特徴的です。
その後手足や体幹に網目レース状の模様が現れます。

🌸治療
おおよそ2週間前後で自然治癒しますが、発熱などがある場合にはお薬を処方する場合があります。
発疹が出てくる前に微熱や咳・くしゃみ・関節痛・筋肉痛がある場合が多いです。
発疹が生じてりんご病と診断された時には、すでに感染力はないとされています。
そのため出席停止対象にはなりませんので、普段通り登園・登校は可能です

🌸妊婦さんの感染について
妊婦さんが感染すると胎児水腫を生じ流産する可能性があるため、注意が必要になります。

気なる症状がある場合は、お早めにお越しください。

2018/11/05

掌蹠膿疱症について

こんにちは!そろそろ紅葉の季節ですね🍁
今回は掌蹠膿疱症についてご紹介致します。

🍁掌蹠膿疱症とは?
手のひらや足底に直径1~5mm程度の膿疱ができる慢性皮膚疾患です。
膿疱は次第に乾燥して黄色のカサブタとなり、最終的にはがれ落ちるのが特徴です。
この過程で赤みや痒みが出たり、爪の下にも膿疱が生じ爪が変形することもあります。
まれに手足以外にも膿疱が生じたり、ひじやひざに乾癬のような皮疹が出ることがあります。

🍁主な原因
扁桃炎や中耳炎などの病巣感染や、長期喫煙、金属アレルギーなどが関係していることがありますが、はっきりとした原因は現在のところわかっておりません
また、膿疱の中からはウイルスや細菌は見つかっていないため、他の人に感染することはありません

🍁治療方法
原因となっている病巣を治療すると治癒することが多いですが、病巣が不明の場合対症療法となります。
まずステロイドの外用剤にて治療をし、症状によっては内服を処方します。
※症状は軽快と増悪を繰り返すことが多いですが、3~7年で軽快すると言われております。

気になる症状がある方は一度ご来院ください^^♪

2018/10/29

白斑について

今回は白斑についてご紹介致します。

☆白斑とは
皮膚の色が白く抜けてしまう病気です。

☆症状
症状の現れ方は3種類あります。
限局型局所的に症状が現れる
汎発型全身いたるところに症状が現れる
神経分節型皮膚の神経に沿って症状が現れる

☆原因
明確には特定されていませんが、過度のストレス等で自己免疫自律神経に異常がおき、色素細胞(メラノサイト)が減少又は破壊されることが原因とされています。
遺伝で発症する可能性もあります。

☆治療法
当院ではステロイドの塗り薬を使用した治療を行います。
症状によっては光線療法等をお勧めする場合がございますが、近隣の総合病院へご紹介する形となります。

☆日常で気をつけること
日焼け対策をしっかりしましょう。
色素細胞が減少することで日焼けしやすくなるのと、日焼けをすることにより症状の出ているところがよりハッキリしてしまうため注意が必要です。
・極力ストレスを溜めない生活を心がけましょう。

白斑は自然治癒しにくい病気です。
少しでも気になるご症状がございましたらご受診ください。

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2018/10/22

皮膚やアレルギーのお悩みに当院が全力でサポートいたします。

皮膚の病気は誰でも経験することですが、それだけに放置したり民間薬などですませたりして悪化してしまうことがよくあります。

「皮膚疾患で病院は大袈裟」「こんな症状くらいでかかったら迷惑なんじゃ・・・」と思っている方にも「通って良かった」と思っていただけるよう、私たちは気軽に相談できる街のお医者さんを目指します。

さくら皮膚科スキンケアクリニック。ご予約・お問い合わせは03-3530-3001まで。
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