蕁麻疹(じんましん)について
こんにちは😊
連日ジメジメとした暑さと雨が続き、梅雨明けが待ち遠しいですね☔🐌
今回は、「蕁麻疹(じんましん)」についてご説明します。
🌻蕁麻疹とは?
突然皮膚の一部が赤く盛り上がり、体のあちらこちらに膨疹が現れる疾患です。
通常、数時間~1日以内で痕かたなく消失します。
特定の物質に対してのアレルギーが原因で起こることもありますが、物理的刺激や精神的ストレスなど多岐に渡り、はっきりとした原因は不明です。
🌻原因
〈刺激誘発型〉
食物、薬剤、植物、虫など特定の物質から刺激を受けアレルギーを引き起こします。
〈特発性蕁麻疹〉
体調不良やストレス、転職や引っ越しなど環境の変化といったように、はっきりとした原因が分からない場合の事を指します。
蕁麻疹の約70~80%は特発性と言われています。
✎一か月以内で消失するものを急性蕁麻疹、数か月から年単位で続くものを慢性蕁麻疹と言います。
🌻症状
突然皮膚の一部に痒みを伴う、虫刺されのような赤い膨疹が出現します。
膨疹一つ一つの大きさは1~3mm程度で、体のどの部位にも出現する可能性があります。
湿疹と違い24時間以内に膨疹は消失しますが、別の場所に出現したり、範囲が広がったり、症状を繰り返すことがあります。
強い痒みに加え、チクチクしたり灼熱感といった症状が出ます。
慢性化すると、決まった時間に出現したり悪化する場合があります。
🌻治療
抗ヒスタミン薬の内服や、痒みが強い場合は痒み止めの塗り薬の処方や注射を行います。
また特定のアレルギーが疑われる場合や慢性的に繰り返す場合は、アレルギー検査の採血を行い原因をつきとめます。
→アレルギー検査はその場ですぐ行えます♪
繰り返し悩まされている特発性の慢性蕁麻疹の方に、注射の治療薬があります❢
蕁麻疹は、何らかのアレルゲン(アレルギーの原因物質)が体内に入ると血液中の「IGE」と呼ばれる免疫グロブリンが、皮膚にあるマスト細胞を活性化させます。
それによってマスト細胞から、ヒスタミンやロイトコリエンなどの炎症を起こす化学物質が放出され発症します。
そのIGEを抑える治療薬が、「ゾレア」という注射薬です💉
ヒスタミンを作り出す根源をブロックするため、より直に働きかけます。
ご興味のある方は、ぜひ医師または看護師にご相談ください😌
🌻症状の対処法
・患部を冷やし、痒みを和らげる。
→寒冷刺激が原因と疑われる場合は避けましょう。
・衣類による摩擦や圧迫などの刺激を防ぐ。
🌟蕁麻疹は人にうつすことはありませんが、一度消失しても症状を繰り返す場合があります。
お薬の調整も難しいですが、一人で悩まずに、一緒に治療方法を考えましょう♪
いつでもご相談にお越しください😊
海水浴シーズン!クラゲに刺されたら…🌊
こんにちは😊
7月に入り、海水浴シーズンが近づいてきました❢
コロナ禍が続いておりますが、感染対策をしながら海水浴も楽しみたいですね🏖
さて、今回は海水浴の際に気になる「クラゲ刺され」についてご紹介致します。
🐬クラゲの生態
海水浴シーズンである6~9月頃は、クラゲが大人へと成長し、数も増えてくる時期になります。
クラゲの触手には、毒素を満たした袋を持つ針があります。
この針に刺されることで毒素が人間の皮膚内に注入され、様々な症状を引き起こします。
🐬症状
【局所の症状】
刺された部分を中心に焼けるような激痛が生じ、触手の触れた部位に一致して線状・帯状の発赤や腫れが起こります。
【全身症状】
強い毒をもつクラゲに刺された場合は、頭痛・吐き気・呼吸困難などの全身症状がみられることもあり、特にお子様は生じやすいです。
また複数回刺されると、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。
アナフィラキシーショックは刺された後、数分~15分程で発症し、上記の様な全身症状を引き起こします。
🐬応急処置
⓵触手を抜く
触手が残っている場合は、手袋やピンセット、ハンカチなどを使用し触手を抜きましょう。
そのままにしておくと、再度刺されてしまう場合があります。
また、抜こうとした手まで刺されてしまうことがあるため、絶対に素手で触らないようにしましょう。
⓶洗い流す
海水で刺されたところを優しく洗い流しましょう。
真水は毒素が活性化しさらに悪化してしまうこともあるため、海水で洗い流すことが大切です。
⓷冷やす
刺された部分は腫れて熱を持つため、冷やすことで腫れや痛みを軽減することができます。
📝最も重要なことは、まず海から上がることです❢
アナフィラキシーショックが溺れの原因になることがとても危険です。
海から上がり応急処置が済みましたら、すぐに医療機関を受診しましょう。
🐬治療
痛みや皮膚の炎症に対して、鎮痛剤の内服やステロイドの塗り薬を処方し、症状を抑えます。
🌟正しい知識と対処法を身に付けて、夏の海を楽しみましょう🌊🐠
日焼けは皮膚科で治療しましょう🏖
こんにちは😊
6月が終わりに差し掛かり、早いもので今年も半分が過ぎようとしていますね。
今週から7月に入りますが、いよいよ夏本番❢ということで、「日焼け」についてご紹介致します🌞👙
シミの原因となるため、早めに治療しましょう♪
🏖日焼けはヤケドの一種
「日光皮膚炎」と言い、日光による皮膚の生理的反応の強いものを指します。
海水浴やスキーなどによる過度の日光暴露後の皮膚の急性炎症で、ヤケドの一種です。
また、日焼けサロンの光源を大量に浴びることでも生じます。
🏖症状
スキンタイプにより、反応には個人差があります。
サンバーン:日光照射12~24時間をピークに皮膚が赤くなり、痛みを感じます。
ひどいものは水ぶくれになる場合もあります。
サンタン:赤みや痛みが消退し、それとともに落屑(皮膚が剥がれ落ちる)、色素沈着を残して治癒します。
🏖治療
冷湿布や、ステロイド外用薬で炎症を抑えます。
水ぶくれは故意に破かないようにしましょう。
痒みが強い場合は抗ヒスタミン薬、痛みがある場合は抗炎症薬の内服を処方します。
🏖最後に…
紫外線量は4~8月に多く、最も低い12月の2~5倍と言われています。
1日の中では10~14時が紫外線の強い時間帯です。
特に春先から夏にかけての昼前後は、皮疹の再発防止のために紫外線対策もしっかり取りましょう!!
🌟日焼けはシミ、シワの原因となります😖
しっかり紫外線対策をしていても、うっかり日焼けしてしまうことはよくありますよね。
しかし早めに治療することで、痕に残りにくくなります♪
そのままにせず、お困りの際は皮膚科へお越しください😊
紫外線と対策について
こんにちは😊
関東も梅雨入りが発表され、ジメジメした日が続きますね🐌☔
本日は「紫外線と対策」についてご紹介致します。
🌞紫外線とは?
地球上に降り注ぐ太陽光線の一種(電磁波)です。
紫外線は波長の長さにより、UVA・UVB・UVCに分けられます。
UVCは大気に阻まれているため、実際に地表に届くのはUVAとUVBになります。
🌸UVAとUVBの違い
🌞UVA
・肌に急激なダメージを与える作用は弱い。
・肌に肌に蓄積し、ゆるやかにダメージを与える。
・数日後に肌が黒くなる日焼けを引き起こす。
・肌の奥の真皮に侵入し、コラーゲンなどを破壊するためハリや弾力を失う。
🌞UVB
・肌の表皮までしか届かないが肌への作用が強い。
・短時間で肌が赤くなってしまう日焼けだけでなく、後からも肌が黒くなる日焼けを引き起こす。
・炎症やシミの原因になりやすい。
🌸紫外線対策
・日焼け止めの使用🌞
・つばの広い帽子を被る👒
・日傘をさす🌂
・サングラスをかける😎
・長袖や厚手の服を着る👘
・紫外線の強い時間帯の外出を避ける👜
🌸日焼け止めクリームの選び方
日焼け止めにはクリームタイプやスプレータイプがありますが、「SPF」と「PA」という表示があります。
【SPF】短時間で肌や赤みや炎症を起こし、黒化に繋がりやすくなるUVBを防ぐ効果指数になります。
「SPF15」「SPF30」といった数値が記載されており、数値が大きい方がUVBの防御反応は高くなります。
【PA】一時的に黒化を引き起こし、長時間かけて肌の弾力を失わせるUVAを防ぐ効果を表す目安になります。
4段階の「✙」マークで表示され、「✙」の数が増えるにつれUVAに対する防御効果は高くなります。
数値が高いほど効果は高いですが、それぞれの肌にあったものを選びましょう🌟
日焼け止めはこまめに塗り直しが必要です😌
当院では生後3か月の赤ちゃんから大人までご使用いただける、皮膚科推奨の日焼け止めクリームを販売しております♪
ぜひ、こちらをご覧ください😊
紫外線は1年中降り注いでいるため、年間を通してケアをしていきましょう🍉
毛孔性苔癬(二の腕のプツプツ)について
こんにちは😊
6月に入り、梅雨に向けてジメジメとした暑さが続いていますね😟☔
今回は薄着をする夏の季節にかけて気になる、二の腕のプツプツ「毛孔性苔癬」についてご説明致します。
🐸毛孔性苔癬とは?
・皮膚の毛穴に厚くなった古い角質が溜まってしまい、毛穴を塞いでしまうことにより発症します。
その結果皮膚が盛り上がり、小さなブツブツとした発疹ができてしまいます。
・小学生など子供の頃に発症し、思春期に最も目立つようになります。
30代以降から徐々に目立たたなくなると言われています。
🐸症状
・二の腕の他、臀部、太もも、背中などにブツブツとした1~2ミリほどの小さな発疹ができます。
・触ると肌のざらつきを感じます。
・特に痛み、痒みなどは特にありません。
🐸原因
遺伝や体質の他、ターンオーバーの異常や、過剰な皮脂の分泌、乾燥肌、ストレスなど様々な原因が関係していると言われています。
しかしはっきりとした原因は特定されていません。
🐸治療
・サリチル酸や尿素が入った皮膚を柔らかくする外用薬が処方されます。
・当院ではサリチル酸マクロゴールピーリングも行っており、そちらも有効的です(自費診療)。
🐸対策
・ナイロンタオルなどで強くこすらず、ボディソープをしっかり泡立てて洗いましょう。
・お風呂上がりなど体が乾燥しないように、夏場も保湿をしましょう。
🌟これからの季節、半袖など肌を露出する機会が増える時期ですね👙⛱
「プツプツ目立つのが気になるな…😟」と感じましたら、お気軽にご相談下さい😌
蜂窩織炎について
こんにちは😊
今回は、「蜂窩織炎」についてご説明致します。
🐝蜂窩織炎とは?
主に虫刺されや水虫により皮むけした趾間部など、皮膚の小さい傷から菌が侵入し、皮膚とその下にある脂肪組織などに炎症を引き起こします。
🐝原因
通常の皮膚は、細菌が付着しても皮膚の中に侵入しない造りになっていますが、引っ掻き傷や小さな刺し傷、やけど、水虫などの皮膚の疾患が原因で皮膚に傷があったり、皮膚が弱っていたりする所から細菌が入ってしまうことがあります。
原因となる細菌としては、レンサ球菌とブドウ球菌であることが多いです。
🐝症状
蜂窩織炎を発症すると、皮膚と皮下の脂肪組織などに炎症が引き起こされ、痛み、熱感、発赤、腫れといった症状が現れます。
特に、患部を押すと痛みが強くなります。
また、炎症が重症化した場合には、高熱や悪寒、倦怠感、頭痛といった全身症状が見られるようになり、敗血症に移行することがあります。
さらに、周囲のリンパ節にも感染が広がり、痛みを伴うリンパ節の腫れが目立つようになります。
全身に発症する可能性がありますが、最もよく見られるのは足からふくらはぎにかけての部位とされています。
📝診断の際に、血液検査を行います💉
医師の視診・触診で診断することがほとんどですが、体内で生じている炎症の程度を調べます。
とくに非常に重度な炎症が生じていると考えられる場合には、敗血症など重篤な状態に移行していないか調べるために行います。
🐝治療
蜂窩織炎の治療には、原因菌に合った抗菌薬の投与を行います。
また、発熱がある場合には解熱剤、痛みが強い場合には鎮痛剤を処方するなど、それぞれの症状を和らげるための対症療法を行うこともあります。
🐝予防するには…
《皮膚を清潔に保つ》
特に糖尿病や免疫を低下させる作用のある薬を飲んでいる方は、重症化しやすいので、足など蜂窩織炎が起こりやすい部位のケアをしっかり行いましょう。
《皮膚のバリア機能を維持する》
皮膚の保湿を徹底し、アトピーや水虫など皮膚の疾患がある場合はできるだけ早く治療を受けるようにしましょう。
🌟蜂窩織炎は、重症化すると全身状態も悪くなってしまいます😖
少しでも気になる症状がある方はお早めに皮膚科へお越しください😌
あせもについて
こんにちは😊
早いもので、明日から6月に入り今年も暑い夏がやってきます🌞
日が長くなり気温も上昇し始め、虫刺されや日焼け、汗疹(あせも)や水虫といった夏季に流行する疾患でお悩みの患者様が増えて参りました。
今日は、中でも身近な「汗疹」についてご説明致します。
「あせも」と聞くと簡単に捉えられやすいですが、放置をすると細菌の二次感染を招き、膿(うみ)を持つ場合もあるため早めの治療が大切です✎
🍧汗疹ってなに?
汗を出す管(汗管)が詰まり、貯まった汗が周囲の皮膚組織に漏れ出し炎症を起こさせることにより生じます。
🍧原因
汗管が閉塞する機序は明らかになっておりません。
夏場に普段より多くの汗をかくことにより、皮膚の表面が汗によって浮腫み毛穴を塞いでしまうことが要因と考えられている説があります。
また、汗に含まれる細菌が産生する多糖体などの物質が関与しているとも考えられています。
🍧症状
3つのタイプに分けられます。
【紅色汗疹】
表皮内で汗管が閉塞するタイプで、汗疹の中では最も多いとされています。
赤くプツプツした紅斑が現れ、痒みを伴います。
首やわきの下、足の付け根など、汗が乾きにくい部分が特に生じやすいです。
【水晶用汗疹】
角層内で汗管が閉塞するタイプです。
直径1~3mmほどの透明、または白っぽい水疱(水ぶくれ)が多数現れます。
1~2日で疱が破れ、細かい鱗屑(皮膚の表面が剥がれ落ちる状態)を残し、軽快していきます。
【深在性汗疹】
皮膚のより深いところ、真皮に汗が溜まり生じます。
紅色汗疹を繰り返すことにより起こります。
白っぽい、平らな発疹ができることが特徴です。
🍧治療
ステロイドの外用薬で赤みや炎症を抑えます。
痒みが強い場合は、抗アレルギー薬の飲み薬も併用します。
「とびひ」といった細菌感染を起こしている場合は、抗生物質の内服薬を処方します。
🍧スキンケア
・こまめに汗をよく拭きましょう。
・涼しい環境をつくりましょう。
→空調設備が発達している現在の日本では、夏よりむしろ冬期に室温が高すぎたり、布団を多くかけることが原因で発症しやすいです。
室温は22℃前後を保つようにしましょう♪
・下着は吸湿性の良い木綿のものを選びましょう👕
・発汗後はシャワーを浴びたり、体を拭いて清潔に保ちましょう🚿
石鹸は手で優しく洗いましょう✨
🌟最後に…✎
Q:「夏も保湿が必要?」
A:「実は必要です😊ただし、夏場に合った保湿剤を選びましょう!」
肌が乾燥している状態で汗をかくと、より刺激を感じやすくなり皮膚に炎症が起こりやすくなります。
バリア機能を維持するためにも、保湿は季節関わらず大切です♪
しかし、冬期に使用するような軟膏やクリームタイプの保湿剤では汗管を塞いでしまう可能性があるため、
さらっとしたローションや泡、ムースといった基剤を選びましょう。
使用感のお悩みなど、その場で実際に塗ってお試しいただけます♪
早めに治療し、夏季の肌トラブルに備えましょう💪
2021/05/31
ケロイド・肥厚性瘢痕について
こんにちは😊
最近は雨の日が多く、ジメジメした日が続きますね☔
本日は傷の痕などにできる、「ケロイド・肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」についてご紹介致します。
🌸ケロイド・肥厚性瘢痕とは
傷の治癒する過程で繊維成分が過剰に増殖することで形成します。
〈ケロイド〉
・もとの傷の範囲を超えて赤みや盛り上がりが広がっていく。
・強い痒みや痛みがある。
・自然に治ることが少なく難治性。
〈肥厚性瘢痕〉
・もとの傷の範囲に赤みや盛り上がりが現れる。
・軽い痒みや痛みがある。
・時間の経過と共に、自然に治ることがある。
🌟好発部位
・下床に骨がある、前胸部・上腕・背中・顔に多く発生しやすい。
・傷の痕、全身どこにでもできる可能性がある。
🌸原因
・傷の深さや治る早さ
・傷にかかる力(摩擦力など)
・妊娠や女性ホルモン
・高血圧
・全身の炎症
・過度の飲酒や運動
・遺伝的なもんだん(ケロイド体質など)
上記で挙げたものが原因の一部と考えられていますがはっきりとした原因は分かっていません。
🌸治療
ケロイドや肥厚性瘢痕の治療は保存的治療が第一選択になります。
・圧迫療法:テープやコルセットをし患部の固定と安静を保つ。
・外用療法:ステロイド剤の入ったテープ剤や軟膏を外用する。
・内服療法:痒みなどの症状があれば抗アレルギー剤を内服する。
当院では、これらを複合的にあわせて治療を行っていきます。
上記以外にも外科的に手術を行うこともありますが、ケロイドが再発しやすい為、瘢痕拘縮が強い場合などにのみ行います。
治療方法については症状によって変わってきます。
気になる症状がある方はお気軽にご相談ください😊
虫刺されについて
こんにちは😊
5月に入り気温が上がり、夏の兆しを感じるようになりましたね。
今回は、これから夏に向けて増え始める「虫刺され」についてご紹介致します。
🍀虫刺されとは?
虫刺されとは、蚊・ブヨ・ダニ・ハチ・毛虫・ムカデなどの虫が人間の皮膚を刺し、咬んだり、吸血することにより皮膚の炎症を引き起こします。
🍀原因
虫が皮膚を刺したり咬んだりしたときに虫が持つ成分が注入されアレルギー反応が起こることにより、痒みや痛み、腫れなどの症状を引き起こします。
🍀症状
・痒み、赤み、痛み、腫れなどが見られます。
・刺されてからすぐに症状が起こる「即時型反応」と、刺されてから1~2日後に症状が起こる「遅延型反応」の2つに大きく分けられます。
🌟特に蜂刺されは注意が必要です。
意識消失や呼吸困難といったアナフィラキシーショックが現れる場合もあり、命にかかわるため直ちに病院への受診しましょう。
🍀主な虫の種類
代表的な虫は、「刺す虫」「咬む虫」「吸血する虫」「ドクガ」に分けられます。
<刺す虫>
ハチ・・・公園や山野などに生息します。
<咬む虫>
ムカデ・・・草むらや室内にも出現します。
<吸血>
蚊・・・人家周辺、室内、公園、山野など様々な場所に生息します。
ブユ(ブヨ)・・・高原、キャンプ場などの渓流沿いに生息します。
ノミ・・・室内、人家周辺、草むらなどに生息。動物の皮膚に住み着いていることもあります。
<ドクガ>
毛虫・・・山野、庭、公園などで毒を持つ毛虫に接触する事により症状が起こります。
🍀治療
症状を抑えるステロイドの塗り薬や、腫れや痒みが強い場合は飲み薬を処方します。
🍀対策・予防
・患部をこすらず冷水で洗い、冷やしましょう。
・毛虫に刺された場合はテープなどで患部に残った毛を取り除き、石鹸とシャワーで洗い流しましょう。
・虫よけスプレーを使用したり、レジャーへの外出の際はなるべく露出を控えるように衣類を調整しましょう。
🌟Q:「虫刺されでも受診してよいですか?」
→A:「もちろんOKです❢」
ちょっとした虫刺されでも、放置しておくと腫れや痛みが出てしまい、なかなか治りづらく痕に残ってしまうケースもあります😟
特にお子様は、大人に比べて皮膚が薄く毒素に対する抵抗力が弱いため、大きく腫れることがほとんどです。
掻き壊すことにより「とびひ」に移行してしまうため、症状が軽いうちに早めに治しましょう😌
脂漏性皮膚炎について
こんにちは😊
今年も残念ながら緊急事態宣言が出てしまいましたが、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?
本日は、「脂漏性皮膚炎」についてご紹介致します。
🍓脂漏性皮膚炎とは?
頭の生え際や、顔面、胸、背中などの皮脂の多い部位に、黄色~銀白色のフケのようなものを伴った赤みが生じる皮膚炎です。
脂漏性皮膚炎は、新生児・乳幼児期に生じる「乳児型」と、思春期以降にみられる「成人型」があります。
【乳児型】一過性であり、正しいスキンケアで自然治癒することもあります。
【成人型】一度発症すると、良くなったり悪くなったりを繰り返し、多くは慢性的な経過をたどります。
40~50歳代以降の男性に多く見られます。
🍓原因
皮膚に常在している菌や皮脂分泌、肥満、ストレスなど、様々な生活習慣や環境などが重なって発症すると考えられています。
【マラセチア菌】
皮膚に常在しているマラセチア菌というカビは、皮脂を栄養源として増殖します。
その過程で作られる物質が皮膚を刺激し、脂漏性皮膚炎の発症・悪化につながります。
【皮脂の分泌と成分の異常】
皮脂の分泌が多くなることや、成分の変化により発症するといわれています。
【ビタミン不足】
脂漏性皮膚炎の患者様では、ビタミンB群が不足しているという報告があります。
【乾燥】
主に秋から冬にかけての乾燥する季節に、脂漏性皮膚炎の受診患者様が増加します。
【その他】
精神的ストレス、紫外線、化粧品、肥満など、様々な因子が関連していると考えられています。
🍓症状
【乳児型】前頭部を中心に、眉毛、眉間、耳前部などに生じやすく、黄白色、油性の鱗屑や痂皮が付着した紅斑を認めます。
【成人型】頭部、顔面中央、胸や背中、腋、外陰部などに認められます。
🍓治療
脂漏性皮膚炎の治療は、【薬物療法】と【生活習慣の改善】を行います。
【薬物療法】
主にステロイド外用薬と抗真菌外用薬を組み合わせて治療します。
ステロイド外用薬は、痒みや炎症を抑えます。
抗真菌外用薬は、マラセチア菌が増えないようにする薬です。
症状が弱い場合には抗真菌外用薬だけで治療することもありますが、症状が強い場合にはステロイド外用薬と一緒に使用します。
痒みが強い場合には、抗ヒスタミン薬の飲み薬を処方することもあります。
【生活習慣の改善】
《日常生活》
睡眠不足や過労、ストレスは症状を悪化させます。
不規則な生活は避け、規則正しい生活を送るようにしましょう。
また、適度な休養や気分転換でストレスを発散させましょう。
《食事》
偏った食生活、暴飲暴食は避け、ビタミン類を含め、バランスの取れた食事を取りましょう。
動物性脂肪はなるべく避けましょう。
《アルコール・タバコ》
アルコールやタバコは症状を悪化させます。
できる限り控えましょう。
🌟脂漏性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返してしまう病気です😩
しかし、根気よく治療を続け、日々のセルフケアを心がけることで良い状態を長く保つことが可能です❢
症状に合わせた治療を行いますので、気になる症状がある方は、お早めにご受診下さい😊